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沈黙を気取れない

Vo太一の日記
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  • 05/05/03:42

粒子の粗い月の光が
手の肌の上に降りそそぐ
ぼくれた糸屑のように
分散した僕の意識


磨き抜かれた夜の暗闇が
細胞の外側を包むフィルムのように
透明に光を反射している
その静寂に抵抗するものはない


僕のそばの木の椅子は息をひそめて丸くなっている
僕の足元から伸びたのっぽの影が
その上に座り何かを言いたそうにしている


油断することなかれ
裏切りはすぐそばにある
この世の肉を持った生き物たちは
同じ肉を持つものたちを値踏みする
その肉と命を
狡猾な目と手を持ってして
優しく柔らかく値踏みするのだ 



分散された僕の意識
鼓動、血液を伴い
見開かれた瞳孔は
今 少しふるえている
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